膵体~尾部・脾臓・脾静脈摘出手術後経過 1

手術後は鼻からマーゲンチューブが入っていて、酸素マスクがつけられ、右の頚部から中心静脈カテーテルが挿入されて補液と痛み止が滴下されていた。
背部には硬膜外麻酔が持続的に流入され、痛みの強い時にはフラッシュできるようになっていた。
腹部の左側からはドレーンが出ており、手術部からの浸出液が流出、そして、尿留置カテーテルが挿入されていた。
酸素により口の中や喉は酷く乾燥し、マーゲンチューブの違和感が刺激する。
長時間の手術のためお尻にチクチクと焼けるような痛みがあり、左肩にもなんとも言えない痛みがある。
腹部は傷の痛みよりもお腹の中が焼けるようなグリグリと押さえつけられるような痛みがあり身の置き場がない。
手術当日の夜、激しい吐き気に2度嘔吐した。
母が夜も付き添ってくれたおかげで、マメにうがいしたり、シーツのシワを伸ばしたりしてくれた。
翌日、看護師に誘導され数歩歩く事ができた。
酸素が外され、マーゲンチューブが抜去され、鼻から喉の違和感が少し楽になった。
しかし、鼻から喉、口の中の乾燥は著しく、何度うがいしても気持ち悪さは無くならなかった。
その日の夜も母が付き添ってくれた。
前日よりお互い眠れるつもりだったが、夜、中心静脈カテーテルからの痛み止が終わり、夜中には硬膜外麻酔も終わり、手術部の痛みが意識が飛びそうな強さで襲ってきたため、痛み止の座薬も効かず、当直医と主治医との間で薬の再開が決定されるまでの数時間、ずっと唸り続けていた。
痛み止の再開で痛みは我慢できる範囲になり落ち着いた。
しかし、息をするたびに横隔膜の辺りがチクチクと何かが刺さるような痛みがあり、だんだん息が浅くしか出来ず息苦しい。
血中酸素飽和度は問題ないがとにかく普通に呼吸すると針が刺さるように痛くて息苦しい。
レントゲンで確認してドレーンが当たっている可能性は低くとのことだったが、季肋部がピクピクと痙攣し、症状が強いため、少しドレーンをいじり、固定を調整してくれた。
糸で固定している範囲で出来るだけ引いてくれたせいか、少し楽になった。
母は睡眠不足になり、その日の昼過ぎ帰宅した。


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