漢方外来
肝転移疑いが晴れてさらに1ヶ月後の検診も肝臓に転移らしきものは見られず血流障害による血腫らしきものがあるだけだった。
主治医からは毎月だった検診を間をあけてもいいでしょうと言われほっとする。
膵内分泌腫瘍の性質上、成長が緩やかなので1年に1回の検診でも心配ないとのことだが、とりあえず次は5ヶ月後になった。
気になる症状はないかときかれ、みぞおちの右あたりが不定期に痛いことや偏頭痛があること、疲れやすく普段しないことをすると筋肉痛で寝込んでしまうことなど些細なことでもありのままに伝えた。
術後の後遺症として受け止めていることも伝えると、術後よく見られる症状で心配はないと思うがみぞおちの痛みは気になるとのことだった。
そこで、前々から気になっていた漢方外来への受診を希望すると、それはいい考えだと言ってすぐに予約を取ってくれた。
後日、漢方外来を受診するとそこが心療内科だと初めて気付いた。
心療内科に偏見を持っていたつもりはなかったが、自分が受診しているとなると少し周りの目が気になってしまうのも事実だ。
しかし、診療を受けると事細かに体の症状を聞いてくれて診察してもらい、正直今までこんなことまで言うと気にしすぎだと言われそうと思うことまで必要な情報として掘り下げてくれるので自分の中で堰き止めていた漠然としたモヤモヤが軽くなった気がした。
診断としては『気欠』と『血逆』。
気力体力の衰えと血流の滞りということらしい。
処方された漢方は『補中益気湯』と『当帰芍薬散』。
香りも味もびっくりするくらい飲みやすくごくごく飲めました。
漢方は体が必要としているものだと苦味もあまり感じないのだそうです。
少しずつですが体も軽くなってきたように感じられます。
目覚ましく症状がよくなるわけではないけれど少しずつ元気だったころの自分に近づけているようで少し前向きになれるようなそんな気分です。
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