消えた影 そして復職

膵内分泌腫瘍の手術から1年8ヶ月目の定期検診でずっと不安要素だった肝臓の影が造影MRI上ほとんど確認できない程度に消失。

膵内分泌腫瘍はとにかく成長の遅い腫瘍なので現在の診断技術では特定できるまでにある程度腫瘍が成長していないと診断がつけられないと釘は刺されたものの、現段階では大学病院まで通う必要はないため地元の総合病院での定期検診に切り替えることになった。

半年ほど前から漢方外来の受診を止め、筋力UPのためのウォーキングを開始。

週に2~3回20分だけのささやかなものだが、腕を伸ばした状態で振り子のように大きく振り、腕の振り子作用で歩くというアドバイスをもらい地道に続けるうちに体が徐々に軽くなり家事も休まずこなせる位に体力が回復した。

金銭的にも夫に負担をかけてきたのでパートに出ることも考え週3日、6時間の好条件で3か月前に復職することもできた。

復職したばかりのころは背中も腕も足も湿布だらけになる始末。

体力、筋力ともにこんなに落ちていたのかと現実を知った。

しかし、病的な衰えからは回復していたらしく、1週間ごとに体も慣れだし、今では湿布のお世話になることはほとんどなくなった。

はたからは病気とは縁のないように見えるほどになっている。

職場には入職時の面接で病気のことは伝えてあり、一緒に働く同僚にも伝えてあるが差別を受けることもなく働かせてもらえている。

間もなく発症から2年を迎えようとしているが、自分の体と向かい合いながら大切にしながら生活していきたいと考えている。