最近ふと思うこと

膵内分泌腫瘍と診断されて10ヶ月くらいになるだろうか?

手術して良性だと判ってホッとして、合併症の膵嚢胞が出来て治療して、肝転移を疑われたけどただの炎症だったと判ってホッとして・・・。

本当に色んなことが起こって子供に寂しい思いもさせたし夫にもたくさん苦労させてしまったからこんな厄介な病気になるなら独り身の方が良かった何て何度も思った。

家族を置いて死ななければならないなんて考えたことなかったから。

結婚して3年でこんなことになるなんて想像したことなかったし。

息子を妊娠してHtlv‐1って判った時に当たり前にするつもりだった母乳育児が出来なくなってショックを受けたときも当たり前の日常なんて幻想に近いなんて思ったり大往生するつもりだったけど意外と寿命も短いかもとか事故死よりは病死の方が猶予があるのでは?何てことを考えたこともあった。

でも想像するのと現実とじゃあまりにも違う。

手術前の生検で良性でも腫瘍のサイズが7cmなら安心できる内容では無かったし、オキシコンチンの副作用で躁鬱みたいに情緒不安定になるし、そんななかでも子供は母親を必死に求めてくるし。

誰よりも必死に現実を受け止めて支えようとしてくれている夫に思いをぶつけるしかできない自分に嫌になったり。

 入院中、同室の女の子が「家族は生きていてくれるだけで十分と言うけれど本当は居るだけで負担でしかないのに生きてていいのかと思う時がある」と言っていたが、身の回りのこともろくにできないお金のかかる自分に存在価値を感じられないくらいネガティブになる時があるのは確かだ。

やっと病状が落ち着いて家事ができるようになってきて夫の仕事の手伝いも少しづつ初めて元の生活に戻りつつある今日この頃、病気が判る前に当たり前に描いていた未来を実現できるのではないかという欲がむくむくと湧き上がるようになってしまった。

例えば仕事。

膵内分泌腫瘍・手術・膵嚢胞に関連した症状は、食後の胃もたれや膵嚢胞のあった辺りの痛み、腸動痛などなど病院に行くほどではないものが続いてはいるものの日常生活は問題ないからちょっとでも役に立ちたくてがついつい欲張って体が悲鳴をあげて1日寝込んでしまうくらいやってしまったり・・・。

他には、息子が2歳半になってだいぶ手が離れてきたこと、自分が38歳で出産リミットが近づいてきていることもあり妊娠・出産はどの程度リスクが伴うものなんだろうと考えてみたり・・・。

入退院を繰り返している頃には息子を母親のいない子にしないようにリスクを冒すようなことはしないって思って夫とも子供はもう作らないって話し合ったはずなのに、ちょっと元気になって病院から縁遠くなってくると、やっぱり一人っ子は可哀想とか思ってしまう。

健康ではない自分、できない自分、できなくなった自分をあれだけ思い知ったはずなのに、私って懲りないなあと思う。

長年培ってきた価値観・アイデンティティは頑固だ。

腫瘍が良性で経過も良好で特に服薬する必要もない状況が私をこんなにも楽天的にしているのか?

とも思ったり・・・。

リスクを冒したい訳ではない。

ただ、砕けた未来がローリスクなら取り戻して叶えたいというだけなんだけれど・・・。

 他の人はどうなんだろうかと思って同じ膵内分泌腫瘍の方のブログを覗いてみたりすると結構普通に生活していた方のブログがある日ぷっつりと更新されなくなっていたりして未来への不安が広がってしまったり・・・。

命の期限が分からないのは誰もが同じだけれど、死を意識しながらも楽しく生きようとすることは難しいと感じてしまう。

心のバランスはいつも一定ではなくてとてもすんなり今を受け入れられる時と、逆に自分を不幸に思ってしまう時と、病気になったからこその絆や愛情に感動して今までにないくらいの幸福感に包まれたり・・・。

もしかしたらとても贅沢な悩みなのかな?

 

 

大麦若葉粉末100% 徳用 3g*44包

大麦若葉粉末100% 徳用 3g*44包

 

 

 

ヤクルト 青汁のめぐり 225g(7.5g×30袋)

ヤクルト 青汁のめぐり 225g(7.5g×30袋)

 

 

 

膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)診断・治療実践マニュアル

膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)診断・治療実践マニュアル

 

 

 

胆と膵 32-3 特集:膵神経内分泌腫瘍(pNET)の診断と治療の新しい展開

胆と膵 32-3 特集:膵神経内分泌腫瘍(pNET)の診断と治療の新しい展開