膵体尾部・脾臓合併切除後の膵仮性嚢胞治療

 

術後1ヶ月頃発症した仮性膵嚢胞が痛みを伴って徐々に成長し大学病院での精密検査と治療が始まった。

先ずは1日目、採血・レントゲン・心電図・検尿・MRI造影

2日目、採血・CT造影

3日目、超音波内視鏡・透視下ドレナージ(経胃的外漏内漏増設)

前日の夕食後から絶食開始、飲水可で当日朝から点滴開始(2000ml/日・抗生剤2回/日)

治療中は意識なく、終わった時だったのか1度体の向きを変えるときに一瞬目覚めた記憶はあるもののしっかり目覚めたのは自分のベットの上だった。

治療後は飲水も不可となり、外漏の細いチューブが胃から鼻を通りパックが繋がれていた。

鼻と喉の違和感が強く、喉は特に反射刺激のため何度も吐きそうになったりむせたりした。

4日目、朝採血して炎症反応もアミラーゼも問題なく飲水可となり、粘膜が乾燥してチューブが張り付き痛みを感じるようになっていた喉に潤いが戻って少し楽になった。

6日目、再び採血し結果に問題もなくこの日から食事(全粥)が開始された。

8日目、再び採血し結果も問題なくこの日から食事が常食になった。

10日目、採血・CT造影・胃カメラが行われ、嚢胞はほぼつぶれており問題も無いとのことで外漏チューブが抜去された。

嚢胞内の成分はアミラーゼ値が20000以上ありほぼ膵液と診断され、問題となるような成分は検出されなかったとのことだった。

また、ステント増設時に嚢胞内の液はほとんど抽出していたため外漏にはほとんど排液はなくチューブ内に少量みられるだけだった。色は茶褐色で混濁していて汚かったが上記した通り問題はなかったようだ。

ステント増設後の痛みに関しては食事の後や同じ姿勢を続けた時などに胃の辺りが張るような感じは度々あるものの以前のような激痛はなく時々チクチクした痛みがあるくらいで嚢胞の圧迫感はほとんど感じなくなった。